ついつい人に合わせてしまい、正直それで疲れてしまい、家でぐったりして休みの日はダラダラ寝て終わってしまっている人いるかもしれません。
そんなあなたは、もしかしたら「HSP」かもしれません。
HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン/Highly Sensitive Person)とは、視覚や聴覚などの感覚が敏感で、刺激を受けやすいという特性を生まれつき持っている人のことです。。
HSPの特徴的な4つの性質「DOES(ダズ)」
D:Depth of Processing/深く処理をする
簡単に結論の出るような物事であっても、深くさまざまな思考をめぐらせる
O:Overstimulation/過剰に刺激を受けやすい
刺激に対する反応が強く表れやすく、疲れやすい
E:Emotional response and empathy/全体的に感情の反応が強く、共感力が強い
他人との心の境界線が薄く、相手の感情の影響を受けやすい
S:Sensitivity to Subtleties/些細な刺激を察知する
他の人が気づかないような音や光、匂いなど、些細な刺激にすぐ気づく
HSPの人は、感覚的な刺激に対して無意識的・反射的に対応する脳の部位、「扁桃体」の機能が過剰に働きがちです。
普通の人と比べHSPの人は、刺激に強く反応し、不安や恐怖を感じやすいことが分かっています。
物事を深く探究できる半面、相手の気持ちを察知したり、ささいなことで動揺したり、ストレスをためやすい傾向があります。
HSPが注目されるようになったのは、インターネットの普及や社会環境が変化して誰もがSNSで自由に発言できる機会などが増えるようになり、HSPの人が気疲れや生きづらさを感じるようになったことが考えられます。
また、SNSで「私もHSPです」と告白したことも、広まったと言えます。
HSPセルフチェック

HSPはセルフチェックで、自分がその傾向にあるかどうかをある程度、確認することができます。
少しでも当てはまるのなら「はい」と答えてください。
まったく当てはまらないか、 あまり当てはまらない場合に「いいえ」と答えてください。
- 1. 自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づくほうだ
- 2. 他人の気分に左右される
- 3. 痛みにとても敏感である
- 4. 忙しい日々が続くと、ベッドや暗い部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所にひきこもりたくなる
- 5. カフェインに敏感に反応する
- 6. 明るい光や強い匂い、ざらざらした布地、サイレンの音などに圧倒されやすい
- 7. 豊かな想像力を持ち、空想に耽(ふけ)りやすい
- 8. 騒音に悩まされやすい
- 9. 美術や音楽に深く心動かされる
- 10. とても良心的である
- 11. すぐにびっくりする(仰天する)
- 12. 短期間にたくさんのことをしなければならない時、混乱してしまう
- 13. 人が何かで不快な思いをしているとき、どうすれば快適になるかすぐに気づく
(たとえば電灯の明るさを調節する、席を替えるなど) - 14. 一度にたくさんのことを頼まれるがイヤだ
- 15. ミスをしたり、物を忘れたりしないようにいつも気をつける
- 16. 暴力的な映画やテレビ番組は見ないようにしている
- 17. あまりにもたくさんのことが自分のまわりで起こっていると、不快になり、神経が高ぶる
- 18. 空腹になると、集中できないとか気分が悪くなるといった強い反応が起こる
- 19. 生活に変化があると混乱する
- 20. デリケートな香りや味、音、音楽などを好む
- 21. 動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している
- 22. 仕事をする時、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる
- 23. 子供のころ、親や教師は自分のことを「敏感だ」 とか 「内気だ」 と思っていた
質問のうち、12個以上に該当した場合は、HSPの気質の可能性があります。
また当てはまるものが多いほど、HSPの度合いも高いとされます。
ただし、逆に「はい」がひとつかふたつしかなくても、その度合いが極端に強い場合は、HSPの気質があるとされます。
引用:
ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。
エレイン・N・アーロン [著]・冨田香里 [訳] 講談社 / ソフトバンク文庫
HSPの原因
HSPの原因は後天的なものではなく先天性のもので、生まれつき脳の偏桃体部分が活発だとHSPの性質を抱えやすいです。
偏桃体は人の感情を左右する場所で、偏桃体のはたらきが活発だと五感の感覚が敏感になり、とくに不安や恐れといった感情を抱きやすくなります。
これは生まれ持った性質なので、簡単に変えることはできません。
他人から指摘されたり自分で他人とは違うと感じていたりしても変えられない部分なので、他人との違いを正しく理解し、周囲にも理解してもらうことや、自分の性質を正しく向き合うことが大切です。
HSPの人の対処法
人間関係に効く対処法
敏感すぎる人が知っておきたい人間関係に効く対処法です。
是非、参考にしてみてください。
自分も含め多様性を受け入れる。
自分は人とは違う。
普通の人が難なくできることが、できない。
どこか変なのかな?と敏感すぎる人は思いがちです。
でも、世の中にはいろんな人がいます。
だからこそ、お互いにないものを補い合っていけるのです。
細かすぎる部分も含めて、そんな自分にオーケーをあげましょう。
どうしても我慢できないところは、折り合いをつけ、られるように工夫するか、変えられる方法を探していけばいいだけです。
自分を受け入れることができたら、他人の変な部分もあるがままに受容できるようになってくるのです。
自分を心の中で批判していると、他人にも厳しくなりがちです。
その厳しさが和らぐと、相手は無意識にそれを察知してしまいますから、他人との関係にも影響しないはずはありません。
ペルソナを使いこなす

ペルソナ(仮面)を上手に使えば良いいいます。
誰しも、自分の内面を何もかも、ご近所、友人、同僚に、おおっぴろげに見せたりはしないでしょう。
ある程度、社会的なペルソナをかぶり、人との関係を良く、保とうと、気を使っています。
例えば、電話に出るふりをして席を立つとか、降るときに、便利な車両に移動するふりをして席を立つなど、工夫してみてください。
自分の課題とその課題を混同しない
敏感すぎる人は、自分と他人の境界がものすごく薄く、共感力も強いため、苦しんでいる人を放っておけません。
人の悩みや問題にどっぷりはまり、心を痛めます。
良い人に見えますが、人の課題を背負うのはよくないのです。
敏感すぎる人の人間関係の問題は、人の課題にまで首を突っ込みすぎることからくるものが多くあります。
自他の区別をちゃんとつける。
相手の宿題まで抱え込まない。
それに気をつけるだけで、人間関係がらみの悩みがずいぶん減ります。
耐えられる刺激のMAXが低いことを知っておく
刺激を受けたとき、神経が人より早めにギブアップしてしまうので、音や光、痛みなど、いろんな刺激に弱いのです。
ただし、どの刺激に弱いかは個人差があります。
光に弱く、サングラスが欠かせない人もいれば、音に弱くて、テレビの娯楽番組をうるさいと感じてしまう人もいます。
体も敏感で、アレルギー疾患を持つ方が多い傾向にあります。
また、ストレスにも弱いので、不眠、パニック、発作、不安、障害など、ストレス性の病気にかかりやすく、肩こりや偏頭痛などの不定愁訴に悩む人も少なくありません。
ダメージから回復するには一人の時間が不可欠です。
ぼーっとしたり、本を読んだり、自然の中に出かけることで、敏感すぎる人は、何かとバランスを取ろうとします。
仕事帰り、同僚と、電車で一緒に帰るのが苦手なひともいます。
ひとが嫌いなのかな、社会性がないなと落ち込むかもしれないのですが、仕事が終わった後は、一人になり、回復する時間が必要なだけなのです。
五感を司る脳が活性化しているので、刺激を受けやすい
思考や論理的な部分を司る、左脳の担当業務まで、五感を司る脳がやたらに関わるため、脳の働きが普通とは違ってしまう場合があります。
その影響で、脳と左脳のバランスが崩れることから、感情の高ぶり、学習障害などを引き起こすこともあります。
一方、様々な面で過敏になったり、才能や能力が増強されて、テレパシー能力が開花したりすることもあります。
瞑想する

毎晩お風呂でぼーっとする。
ただ、ぼーっとするのも立派な瞑想。毎晩お風呂でぼーっとする習慣をつけるだけでもいいのです。
また、お風呂に塩を入れるだけでも、その日の心のもやもやを、吹き飛ばす浄化作用があります。
呼吸に意識を集中する

呼吸に意識を集中するといっても、実際やってみると、次々と雑念が湧いてくるはず。
それも大体が心配事や急ぎの用件など、ストレスにつながりそうなことが多いものです。
そもそも人は、生存戦略として、ネガティブなことに意識を向けやすいと言われています。
危険を回避する事は生き延びるために最も大事なことだからです。
特に忙しい現代人は、頭もフル回転。雑念が浮かばないように、何か頭の中で言葉を唱え続ければ良いのです。
例えば吸って吐いてと言う言葉を呼吸と一緒に頭の中で唱えます。
その言葉と呼吸に意識を集中させることで、雑念を売り払ってしまうのです。
脳は一度に2つのことを同時にはできないものです。
同時にやっているつもりでも、その瞬間瞬間は、どちらか1つに集中しているものです寝る前の1分でも、家事をしながらでも構いません。
立ったままでも座っても、歩きながらでも大丈夫日課にする必要もありません。
気が向いたときに、わずかな時間でもやる位の気軽な感じで試してみてください。
境界を作る

自分を束縛しているものから解放されるのは、とても大事なことです。
人を気遣うことも大切ですが、度が過ぎれば、それが見えない支配となって、自分の意思を持つことを奪う結果になります。
自分の感情を無視すると、無意識の自分があらゆる手段で、自分の感情を大事にしよう、とけしかけできます。
抑圧した感情が病を引き込むのも、自分の気持ちをないがしろにすれば、無気力に陥ったりするのも、無意識が訴えてきているだけなのです。
逆に、小さな感情を大事にしていくと、物事を早めに察したり、危険を回避できるようになったりして、大きなトラブルに発展する前に対処できるようになります。
そうは言っても抵抗がある、と思われる方も多いかもしれません。
そんな方は、まず、自分が責任を持つ範囲を決めること。
自分の感情や意思を大事にして決めたことだけをすれば良いのです。
著名な研究者たちの一例を挙げます。
光でも愛でも何でもいいので、自分を守ってくれる境界をイメージで作ります。
毎朝光の繭に積まれているイメージで、エネルギーの塊を作り、一日数回、
「私には強くて明確な境界線がある」
と言うアファメーションを声に出して唱えると良いです。
環境を選ぶ

食事時間も睡眠も、こんな夜中に食べたくないな、早寝早起きしたいと言う気持ちの変化にしたがったら、生活リズムがどんどん規則正しくなっていきます。
無理をしたり我慢をしたりするのではなく、自分がなんとなくこうしたい、と思う気持ちに従うだけです。
身体はともに人生を歩む大事なパートナーなのでその体の声はちゃんと聞きましょう。
環境を変えることは、次のステップを踏む時期ですという心の声かもしれません。
とは言え、実際に一方踏み出す決心はなかなかつかないものです。
自分の心と行動が一致しない生活を送り続けていたら、病気になるかもしれません。
人生で一番健康でいるためには、体の声を聞くことです。
自分に合った答えを出せるのは、やはり自分しかいないのです。
電磁波の負荷を減らす
電場も磁場も発生源から別れるほど強度が下がります。
電子レンジはボタンを押したら別れる。
携帯電話はポケットに入れない。
通話もイヤホンマイクを使うのが望ましいです。
とにかく体に密着させない。
使わない家電のプラグを外す。
コンセントにプラグが差し込まれた家電は、たとえスイッチが入っていなくても、周囲には現場が発生しているので、使わない時はプラグを外しておくといった工夫をすれば良いです。
帯電した体の放電を心がけ、山や、海、公園などで、裸足になったり、大木に抱きついたりして、アースします。
本質に戻る
HSPのその繊細さや能力は、真実を映し出します。
身体に悪い食べ物や薬、環境は、受け付けないもの。
笑顔の下に隠れる人の怒りをもあぶり出すHSP。
その感情の影響受けてしまう敏感な人は、あなたは本当はどう感じているの?自分の真実に気づいてねと体を張っているのです。
相手にとってHSPは、抑圧した感情があることを気づかせてくれる存在です。
自分の軸がしっかりしていない、感情が安定していないと人に入り込みすぎてしまい、エネルギー漏れを起こしてしまいます。
それはあるべき姿とは違うよ、そう体が教えてくれます。
HSPの人が本質に戻ると何が起きるのか。
食べ物で言えば流通の流れが変わるかもしれません。
商品を遠くまで輸送するには、長期に保存する必要も出てくるでしょうが、その土地のものを食べれば、保存料は必要なくなります。
HSPの人が、不調を出し、健康になり、不思議な体験を味方にして、安心感と共に生きられるようになるには、食物や健康に気をつけ、本音で生きることかもしれません。
まとめ

今回は「HSP(敏感すぎて)困っている人の対処法」を紹介しました。
とくに大切なのは、「本質に戻る」ということです。理由として、
安心感と共に生きられるようになるには、食物や健康に気をつけ、本音で生きることだからです。
今回、ブログを読んで頂いた方が、本質に戻った人生を送られるよう、このブログが一助になれは幸いです。
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